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前へ 「・・・・ねえ。」 舞美ちゃんの家から仕事場に一緒に来た私は、楽屋の鏡の前でぼんやりしている千聖の横に立った。 「舞、さん」 「話があるから一緒に来て。」 腕を掴んで立ち上がらせて外に出ようとしたら、栞菜となっきぃが前にたちはだかった。 「ちょっと待って、舞ちゃん。栞菜も舞ちゃんに話があるんだ。ちっさーにも聞いてほしいから、ついていっていい?」 「舞ちゃん、私も。おとといの夜のこと、ちゃんと話したい。謝りたいよ。」 「2人とも、舞はちっさーと2人で話したいんだって。後でいいじゃないか。」 「でもっ」 ・・・ああ、そうか。 私がこの千聖のことをいじめるんじゃないかって、心配してるんだね。 無理もない。私は自分の感情にまかせて、かなりひどい仕打ちをしてきた。 挨拶無視にはじまって、一昨日はついに直接本人を責めた。 なっきぃはその現場にいたわけだし、栞菜の耳にだって入ってないわけがない。 愛理は私を睨んでいる。えりかちゃんは「舞美・・・」と何かいいかけて口を閉ざした。 皆にいじめっ子認定されちゃったわけか。でもそれも、自分の起こした行動が生んだ報いというやつなんだろう。 「別に、何にもしないよ。」 「でもさ、実際に舞ちゃんちっさーのこと」 「栞菜。早貴さん。」 その時、ずっと黙って私に手を引かれていた千聖がもたもたした口調で喋り出した。 「私も今舞さんと、2人で話がしたいわ。私が先ではだめかしら。」 「ちっさー・・・」 ちょっとボーッとしているみたいだ。顔色が悪くて隈が出ているから、寝不足なのかもしれない。 でも、はっきり「舞さんと話したい」そう言ってくれた。 「ごめん、もう行く。ちょっと時間がないんだ。」 「時間って、どういうこと?」 「ほらほら、舞がそう言ってるんだからちょっと2人にしてあげようよ。さ、行って。みんなは舞美のところに集合!」 ありがとう、お姉ちゃん。 きっと今回の事件について、みんなに話してくれるんだろう。 私も後でちゃんと、なっきぃと栞菜の話を聞かなきゃいけないな。 「こっち。ついて来て。」 ちょっと奥まった自販機の前に千聖を連れて行くと、 「おごって。」 と唐突に言ってみた。 「えっ・・・」 「前の千聖なら、舞におごってくれた。」 「・・・・ええ。」 千聖は困惑した表情で、ジュースを差し出してきた。 「舞の好きなやつだ。忘れてなかったんだね。」 「舞さんは、いつもこれを選ぶのよね。もちろん覚えているわ。」 微笑む顔につられて、つい表情を緩めてしまった。 この千聖と笑いあうなんて、これが初めてだ。 「・・・一昨日の、夜なんだけど。」 一呼吸置いて、私は本題を切り出した。 「ごめんなさい。舞が悪かったです。」 「舞さん、待って、頭を上げて。舞さんは悪くないわ。」 千聖の手が、私の手を包み込んだ。 「以前の私がどんな性格だったのか、自分ではわからないれど、本当に全く違うのでしょう? ずっと仲良くしてくれていた舞さんが、今の私を拒絶するのは仕方がないと思うの。 でもね、・・・たとえ舞さんが私を嫌いになってしまったとしても、私は舞さんが好き。 どうか、この気持ちだけは拒まないで。」 「もういいよ、わかったから。」 これ以上聞いていたら、また心が乱れてしまいそうだった。 動揺しているのをごまかしたくて、千聖の目元に手をやった。 「ひどい顔してる。また泣いてたんだ。あと、寝てないでしょ。顔色ヤバいって。」 「そん、なにひどい?」 「最悪だよ。アイドルなのに。 ・・・・・あの、さっきは、気持ちをきかせてくれてありがとう。だから、舞の話も聞いて。」 もう逃げない。 千聖の目をまっすぐに見つめながら、私は昨日舞美ちゃんと考えた事一つ一つを言葉に変えていった。 次へ TOP
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2009/09/24 【最後の多摩テック】 9月30日の閉園を前に、最後にもう一度やってきました。 散々気分を盛り上げてやった来たというのに、チケット購入の列には閉口しました。 一気に不機嫌になっています。 お約束のゴーカート関係も、長蛇の列だったようで、ご機嫌取りのソフトクリームを食べながらも渋い顔。 まあ、機嫌を直して、いっぱい遊ぼうよ。 という訳で乗車した「ガリオン」は家中みんなのお気に入り。 ※ 一部、発狂者あり。 めいっぱい遊んだ締めは「ACRO-X」 例に漏れず、こちらも大行列ですが、テンションMAX状態で突入 記念に、こんなフラッグやら・・・ 乗り場にキチンと揃えられた「あんよ」やらをパチリ。 さぁ、これで本当に最後なんだから、気合を入れて行きましょう。 うーん。目が真剣だぁ。 結果はともかく、「やり遂げた感」で満ちています。 夕闇迫る中、ぞろぞろと園外へ。 いっぱい遊べたかな? もうこの風景を眺めることも無いとなると、とっても寂しいです。 ゆっきーはメソメソしだすし、駐車場への足取りも重くなり・・・ いつかまた再開されることを期待して。 2009/09/27 【お山に行こう】 少しだけ暇な時間が出来たので、お山に遊びに行きましょう。 旧大和村にある中央線の廃坑にやってきました。 薄暗くて怖がるかなぁと思っていたけど・・・ 異常にテンション高! それっ探検だぁ。 中はひんやりした風が吹き抜けています。ところどころには、こんな標識も残っていました。 トンネルの後は、お山の中にズンズン入っていって、上日川ダムに到着。 久しぶりのシャボン玉遊び。少し風が強かったので大きい玉ができなかったけど・・・ ゆっきーは御機嫌。 おにいちゃんも御機嫌。 かあちゃんだって御機嫌さん。 ※ 多摩ナンバーの御夫婦に、お茶菓子を差し上げたら、お返しにブドウを頂いちゃいました。 ブドウ狩りに行ってきた帰りなんだって。 わらしべ長者じゃぁないけど、返って恐縮です。御馳走様でした。 2009/10/04 【そば食いツーリング】 今年は春先に箱根に出掛けたっきり、遠出できず。大分涼しくなってきたことだし、そばでも食いに行きますか。 いつもの八ヶ岳PAで一休み。 韮崎からこの辺りまでは、田園風景が広がっていて、大好きな眺めです。 「どうしても飲む!」というので買ってみたものの・・・ お約束の結果が待っていました、 お前はドリフかよ! 久しぶりの高速走行で疲れちゃったかな? 奈良井宿に到着! 高速を下りた後の木曽路は、快適クルージングで、眠気も覚めたみたい。 そーばっ、そーばっ! 楽しみ楽しみ。 腹ごなしに少し歩きましょう。 手を入れてごらん。がぶっ!ってするかもよ。 (嘘) そこに座ると、お尻が抜けなくなっちゃうよっ! (嘘) いい天気でよかったねー。風はそよそよ。お日様ぽかぽかで気持ちいいです。 でもやっぱり疲れたみたいです。 これからまた高速で帰るってのに大丈夫? かっちゃん14 子供たちメニュー かっちゃん16
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―――― お昼にステーキハウスを開く純ちゃんを想像してしまったので、今日の晩ご飯はサーロインステーキ。 私とは相反して、すっかり冷めてしまったステーキを電子レンジで温め直す。 「……」 ぐるぐる回るステーキ。 お肉を加熱する超能力。 1日1時間のトレーニング。 純ちゃん。 何か、引っかかる。 「……」 チン、とお馴染みの音で加熱が終わる。 2枚目のステーキも温め直そうと振り返ったところで、私は目を見開いた。 電子レンジに入っていたステーキはもちろん温まっている。 問題は、まだお皿の上に置いてあるステーキまで、湯気を放っていることだった。 「……」 お肉を加熱する超能力。 1日1時間のトレーニング。 純ちゃん。 すぐ引いたお姉ちゃんの高熱。 疑ってかかる必要があると思った。 「ういー?」 「あ、ごめんお姉ちゃん」 でも、今はとりあえず食べようかな。 ―――― 「ねえ純ちゃん、いま超能力ってどんな感じ?」 純ちゃんと私が、自然かつ最も長時間に腰を落ち着けて話し合える場。 それは学校でのランチタイムに他ならない。 放課後お茶に誘ってもいいけど、純ちゃんが何か手を打ってくる場合もある。 このタイミングが一番、純ちゃんに考える猶予を与えないはずだ。 私は弁当箱を開くとともに、唐突に切り出した。 「どんな感じって?」 「どれくらい極めたかってこと」 「あぁ……うーん」 純ちゃんは天井を見上げて、軽く考え込む仕草をする。 「だいたい何でも出来るようになったかなぁ。あとは火力を上げるだけって感じ」 はぐらかすような回答だった。何でもできるって言っても、出来ないこともあるはずだ。 「何でもできる?」 「うん。どんなに遠くても見えなくても、何度のお肉がどこにあって、どんな動きをしているのか分かるんだ」 「そしてもちろんそれを温めることもできるよ。一瞬にして、ジュッとね」 「そんなの……流石に無理じゃない?」 あまりにも飛び抜けた能力すぎる。 だからこそ超能力というのかもしれないけれど。 「じゃあ憂、窓を見てて」 「え?」 「いいから」 促されるまま、窓の外に目をやる。 ぽつぽつと雲の浮かぶ青空の遠くを、三羽の黒い鳥がわたっている。 「ふっ」 純ちゃんが体をちぢこめた気配があった。 それに少し遅れて、三羽の鳥がシンクロして墜落し始める。 「……」 私は鳥が煙を上げながら落ちていくのを、呆然と見つめていた。 「はー、成功したっぽいね」 純ちゃんのその言葉で、何が起こったのかを理解した。 本当に超能力を成長させているらしい。 「まぁ今はこんなトコ。私の目的を果たすにはまだ遠いかな」 「そ、そうなの?」 純ちゃんの目標はまだまだ高いらしい。 こんな並はずれたことができてもまだ届かない純ちゃんの目的って、一体何なんだろう。 「……」 私はいつの間にか、純ちゃんを睥睨していた。 「一体、何をするつもりなの? 純ちゃん」 「やだなぁ憂、怖い顔はよしてよ」 そう言われても、私は純ちゃんに優しい顔は向けられなかった。 その理由は分からない。 確かに純ちゃんは無意味に生き物を殺したけれど、普段の私はそのくらいでここまで怒ったりしない。 「答えてよ」 今、これほど純ちゃんにイライラしているのはどうしてなんだろう。 私が純ちゃんのやりたいことに気付き始めているからだろうか。 「憂だって分かってるくせに」 確かに言うとおりだ。私は純ちゃんの目的を、確証はないけれど分かっている。 だからこそ、否定してほしい。 「分からないよ。純ちゃんの考えてること、分からない……」 「……ま、証拠が足りないか」 純ちゃんは泣く子をあやす母親のような目で、私を見ている。 「じゃあ、こうしよっか。私は今晩の7時あたりにトレーニングを始める」 「憂はそのあたりで気を配ってればいいから」 こんなことを言われた時点で、既に嫌な予感がする。 けれど、この問題ははっきりさせた方がいい。 「……約束だね?」 「もちろん。私は嘘はつかないよ」 7時と分かっているなら対応も出来る。 それに純ちゃんは「火力が足りない」と言っていた。 きっと、まだ大きなものは無理なんだ。 それなら今日は、確認のために費やしても大丈夫に違いない。 「さて、せっかくのご飯時に険悪なムードはなしだよ。食べよ食べよ」 純ちゃんは満足げに弁当箱をつつき始める。 今日もアスパラベーコンが入っていた。 ―――― まず用意したのはぴったり時間を合わせた腕時計。 次に、浴槽に冷水をたっぷり張り、氷もたくさん用意する。 それから、体の内側からも冷やせるように、お姉ちゃんの好きなアイスも。 「よし……」 純ちゃんの指定した時間まであと10分。 念には念を入れて、そろそろお姉ちゃんを呼んだ方がいいかもしれない。 私は手を拭くと、リビングに戻った。 「ういー、さっき何運んでたの?」 「アイスと氷。全部お姉ちゃん用だよ」 「私のため?」 お姉ちゃんがこてん、と首をかしげる。 「うん。昨日お姉ちゃん、この時間になると体が熱くなっちゃうんだよね?」 「そうなんだよ。困ってるんだ」 言われて、私は鼻頭が熱くなった。 お姉ちゃんは私のなんにでも気付いてくれるのに、私はお姉ちゃんが困っていることにすら気付かない。 どうして私はお姉ちゃんに何もしてあげられないんだろう。 「だから、すぐ体を冷やせるように水風呂を用意したんだけど……」 「ほんと!? ありがとううい~」 「えへへ、どういたしまして。ほらお姉ちゃん……お風呂場に行こう?」 私は鼻をすすって、お姉ちゃんの手を引いて脱衣所に向かう。 時間は6時53分12秒。服を脱ぐ時間も入れればぴったりというところか。 私はさながら冷蔵室になっているお風呂場の戸を見つめた。 「ういー、服脱いだよー」 背後からお姉ちゃんの声がした。 思わずドキリとする。 「う、うん。そしたら……」 お姉ちゃんの裸を見てしまわないように、目をそらしながら背後に回る。 「熱くなるまでここで待って、始まったらすぐ浴槽に浸かって」 「でもそれまで寒いよ……」 お姉ちゃんが肩を抱きながらブルブル震えていた。 ときどき処理を手伝うから、背中なら見慣れている。まだ、理性がおさえられる。 「じゃ、じゃあ……私が抱きついてよっか?」 抑えられなかった。 「うん、お願いうい~」 「よいしょっと……」 平静を装いつつ、お姉ちゃんの背中に胸を当てて、首に腕を回した。 時計の針を見つめて、興奮を必死に紛らわす。 時刻は6時58分44秒。あとおよそ一分半、裸のお姉ちゃんとこうしていられる。 「あったかいねぇ、憂」 お姉ちゃんは無垢な口調で笑う。 私たちは姉妹だから、お姉ちゃんは裸くらい見られても恥ずかしくないのだろう。 「それにすごいドキドキしてるー」 「そ、そうかな?」 私はお姉ちゃんの首筋に軽く触れた。 とくとくと、いつも通りの脈拍で血が動いている。 私のそれとは比べ物にならない穏やかさだ。 「……ほんとだ」 「……」 時計の針が7時を指す。 「お姉ちゃん、まだ来ない?」 「うーん……」 お姉ちゃんの体は、裸でいるせいかずいぶん冷えてしまっていた。 精一杯暖めようと、私は体を左右に動かして摩擦熱を起こす。 さらに1分が経つ。やっぱりただの杞憂だったんだろうか。 「うう……ういー寒いよぉ」 このままではお姉ちゃんが風邪を引いてしまう。 私はバスタオルも持って、必死でお姉ちゃんを温める。 さらに10分が経つ。もうそろそろ、お姉ちゃんに服を着せてあげてもいい気がしてくる。 「ん……う」 私が安心しかけたところで、お姉ちゃんが細く息を吐いた。 「来たかも……熱くなってきた」 「本当に? 分かった」 7時11分。かなりの遅れはあったけれど、お姉ちゃんの体は確かに温まりだしていた。 私はお姉ちゃんの体を離して、お風呂場の戸を開ける。 「おお、ここも冷えてるね……」 お姉ちゃんはお風呂場に入ると、少し嬉しそうに身を震わせた。 私も後に続く。 「ほえ?」 「氷を入れるのは私がやるから、お姉ちゃんはゆっくりしてて」 「おぉ、そっかぁ」 下心がないわけではない。 けれど、お姉ちゃんが心配なのだって本当の気持ちだ。 氷の浮いた浴槽に肩まで浸かって、お姉ちゃんは気持ちよさそうに鼻歌を歌う。 自分で用意しておいて何だけど、異様な光景だ。 お姉ちゃんは浮いている氷に唇を寄せて、水と一緒に吸いこんだ。 「アイスもあるよ?」 「ん……ぷはっ! うん、ちょうだい!」 理性を突き崩すような台詞を吐くお姉ちゃんに、アイスの袋を破って手渡す。 ぺろぺろとアイスバーに舌を這わすお姉ちゃんを見ながら、私は思考する。 お姉ちゃんが熱を出し始めたのは7時11分。 そして、純ちゃんの宣告した時間は7時「あたり」。 これでは正確な判断はつけられない。 純ちゃんのことだから、11分くらいズレても平気な顔をしていそうだ。 「おいふぃい~」 「……」 この11分のズレはただの遅刻なのか、潔白の証明なのか。 また、判断がつかない。 「……お姉ちゃん、熱っていつもどれくらい続く?」 「1時間ちょっとくらいかなぁ。1時間で終わって、それからすーっと熱が引いていくんだ」 「今までずっと同じだった?」 「そういえば……熱が引く時間は長くなってるかも。でも1時間で終わるのは変わらないな」 1時間。純ちゃんがトレーニングしているという時間と同じだ。 「そっか、分かった」 もし今日もお姉ちゃんの熱が1時間で引いたなら、 私は純ちゃんを引っぱたかないといけない。 お姉ちゃんの裸を見つめてきっかり1時間。 「寒い!」 お姉ちゃんは突如として水から飛び出した。 ばしゃりと冷たい水が跳ねてきたけど、お姉ちゃんの浸かっていた水なら浴びて飲みたいくらいだ。 「あ、ごめんねうい! 大丈夫……?」 「ぜんぜん平気だよ。お姉ちゃん、体拭こうね」 お姉ちゃんにタオルを手渡しながら、私は時計を確認する。 8時11分24秒。 「……」 私は口元を引き締めた。 「ふーっ……びっくりした」 「でも今日は気持ちよかったよ」 髪の水気を拭きつつ、お姉ちゃんはにこりと笑う。 「……」 「ういー?」 「あ、ごめん……何?」 いつの間にかボーッとしてしまっていたらしい。 お姉ちゃんに話しかけられていたのに気付いていなかった。 「水風呂きもちよかったよ。ありがとう」 「あ、うん。どういたしまして」 私は服に付いた水を絞ると、立ち上がる。 「じゃあ私、すぐご飯作ってくるね」 「ありがとぉ~」 台所に向かいながら、私は純ちゃんのことを思う。 もはや純ちゃんが超能力でお姉ちゃんを攻撃していることは間違いなくなった。 「でも……どうして」 スパゲティを茹でつつ、レタスをちぎる。 パスタサラダなら素早く作れる。 8時という時間になってしまった以上、お姉ちゃんもお腹をすかしていることだろう。 「ううん、理由なんていい。純ちゃんを止めないと」 ぶちぶちと細かく、レタスをちぎっていく。 それは怒りでも憎しみでもなく、恐怖と焦りだった。 私は明日、純ちゃんに対してどんな顔をしてしまうのだろう。 「……」 いや、そんなことはどうでもいいんだ。 お姉ちゃんに危害を加えるつもりなら、容赦なんてしていられない。 私はキュウリを切るために握りしめた包丁を、ゆらゆら揺らす。 スパゲッティを茹でている鍋が噴きこぼれてしまった。 3 戻る
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私の名前はモモミ。タブンネってポケモンなの。 明日からナースとしてポケモンセンターで働くのよ。 モモミの自慢はタブンネナーススクールをトップの成績で卒業したこと。 モモミのいやしのはどうを受ければ他のポケモンのいやしのはどうは受けられないわ。 世界一癒されるポケモンタブンネのなかでも最も優秀なのがこのモモミ。 つまり世界一癒されるポケモンなの。 それに加えて見るものすべてをメロメロにしちゃうキュートなお顔に ラブリーなピンクとホワイトのボディー。 ルックスも中身も一流のスーパーポケモンよ。 ウフフ♪なんて素晴らしいんでしょう。 さ~て、モモミのナースデビューの日がやってきたわ。 モモミが配属されたところは最近開発が進んで人口が増えている 大きな街のポケモンセンターよ。 近くにはドラゴンポケモンが棲む洞くつもあるんだって。 ウフフ♪街のみんな待っててね♪ このモモミちゃんがみんなを癒してあげるからね♪ そして、ゆくゆくはポケモンセンターを大きく変えてみせるわ♪ そうだ、出勤前にお姉ちゃんからスクールの卒業祝いにもらった とっておきのアロマパフュームをつけていきましょ♪ 昔はポケモンナースをやってて、今はお金持ちのトレーナーのエリートタブンネさんと 結婚して幸せな暮らしを送っているお姉ちゃん…… パフューム以来写真をおくってくれないけど子育てに忙しいのかな? 『シュッ シュッ』 ウフフ♪とってもいい香り。モモミも癒されるわ。 モモミ自身からもスイートな癒される香りがするけど アロマの香りをプラスさせればみんなさらに癒されるわ。 こういう気づかいができるところもモモミが優秀な理由よね♪ さ~て、ナースキャップをつけて出勤よ♪ 午前8時、事務室で朝礼の時間よ。 モモミが事務室に入ると若い男の先生と 背中に2か所、羽みたいな痕があるナースタブンネがいたよ。 私がスクールをトップの成績で卒業したモモミよ、よろしくね♪ 「あなたがモモミちゃんね、わたしはエンゼル。 これから一緒に頑張ろうね」 エンゼルちゃんがモモミに握手をしてくれたよ。 モモミに比べればトロそうだけどいい子そうね。 「ふ~ん、お前がモモミか…… 俺はイゴ、ここのドクターだ。 うちのポケモンセンターでお前が働く時間帯は お前を含め3匹のナースポケモンがいて 日曜日は全員出勤でそれ以外は交代で休みを取る。 まあポケモンセンターのシステムは前もって聞いてるだろうからいいか」 イゴ先生ってなんだか怖そう……モモミとは初対面なのに 全然スマイルしてくれないよ。 「まあいいや、午前中の業務の説明をすっか…… エンゼルは部屋を回って患者さんの汗ふきと身の回りの整理だ」 「はい、がんばります」 雑用だなんてかわいそうねエンゼルちゃん、あんまり仕事ができない子なのかしら? 「そしてモモミは……」 ウフフ♪モモミのいやしのはどうと優秀さをみたらイゴ先生ビックリしちゃうわ。 はやくいやしのはどうを見せてあげたいな♪ 「廊下と各トイレの掃除、そしてゴミ捨てだ」 えっ、何でモモミがそんなことしなくちゃいけないのよ! 私はナースよ!お掃除するためにここにきたんじゃないのよ! 「何だその目は?ああ!? ポケモンセンターは衛生が大事ってスクールで習わなかったのか?」 そりゃあ習ってるけど……タブンネの仕事はみんなを癒すことよ! お掃除なんて別のポケモンにやらせてよ! 「患者への巡回と治療は俺がやるからいいんだよ! さっさと行って来い!」 うっ、何で世界一のナースモモミちゃんがお掃除なんて…… 仕方ないからモモミはお掃除をすることになったの。 ホントはこんなことやりたくないけどイゴ先生こわいし…… うっ、次は人間用のトイレ掃除ね。 ってウンチが便器にくっついてるよ…… 何でモモミが人間のトイレをお掃除しなきゃいけないのよ…… こんな不潔なところにいたらピンクとホワイトの ラブリーボディーが汚くなっちゃうよ…… こんなことは街のゴミ捨て場をあさってるミネズミにでも やらせとけばいいのに! さて、最後はゴミ捨てね……裏のプレハブ小屋にゴミ置き場があるって エンゼルちゃんが教えてくれたけど…… ゴミ袋は食べ残しや汚物で汚れてきたないし重いよ…… 早く終わらせてナースの仕事をやりたいな…… ここがゴミ置き場ね、お正月の間はゴミ屋さんがこないから ゴミ袋が山のようにいっぱい積んであるよ。 ここにおけばいいのね。 『バン!ビビビビ……』 え?何?なんかカベのむこうから何かがぶつかるような音がしたよ。 ゴミ袋の山くずれてこないよね……? それにしてもポケモン騒がせな子がいて困っちゃう。 ゴミ袋を置いたら注意してやらなくちゃ。 『ドゴォォォォォン!!』 『ズズ、ズザザザザ』 キャアアアアア!! あれ?動けないよ…… ゴミ袋のなだれに巻き込まれちゃった… うっ、臭いし重いし最悪だよ…… モモミ何にも悪いことしてないのにどうしてこんなことに…… ホントだったら今ごろいやしのはどうで患者さんを治して みんなから褒められてるはずなんだけどな…… うっ、息が苦しくなってきちゃった。 モモミ、天国に行くのかな? こんなところで誰にも気づかれずに最期を迎えるなんて…… 悲しい一生だった……な…… ・ ・ ・ ・ ・ 「おい、おきろ?」 あれ?誰かがモモミをよんでいる? 天使さんかな…… 「おい、おきろ?」 モモミが目を覚ますとそこには緑のお顔をした汚いポケモン……ダストダスがいたの。 キャア!そんな汚い顔近づけないでよ! 「おめえ、ゴミなのか?」 ゴミなわけないでしょ!キュートで優秀なナースモモミちゃんよ! 「そんならええが、ポケモンの処分にはちゃんとマニュアルがあんだぞ? マニュアルどうりやんねえと持ってけねえぞ?」 まったく!私はポケモンナースのトレジャーよ! そんなことよりさっさとゴミを持っていきなさいよ! モモミは次のお仕事に行くわ! まったく、このモモミちゃんをゴミ扱いするなんて! こんなキュートなゴミがこの世にあるわけないじゃない! モモミは怒りながらポケモンセンターに戻ったよ。 そしてドアのところについたとき、イゴ先生が腕を組んで待ってたの。 「おい、てめぇ何サボってんだよ!今何時だと思ってんだ!」 うっ、イゴ先生怒ってるよ…… だけどモモミはサボらないでちゃんとお掃除してたよ。 遅くなったのは事故に巻き込まれたからで…… 「いいわけしてんじゃねえよ!ったく、 スクールをトップの成績で卒業したって聞いてたから少しは期待してたが 掃除もまともにできねえのかよ。 こんな奴らをナースにさせるとかスクールの連中は何考えてんだか……」 それはモモミにお掃除なんて不釣り合いなお仕事をさせるイゴ先生が悪いのよ。 モモミの真価はいやしのはどうといやしのこころよ! だからモモミには治療をさせてよ! 「まあいい、お前は今すぐシャワー浴びて全身きれいにしてこい。 その後は患者さんの食事の介助だ。 患者さんが待ってるんだ。サボるんじゃねえぞ」 ・ ・ 『シャアアアア……キュッ』 ふう、やっときれいサッパリしたわ。 やっぱりタブンネはピンクとホワイトのラブリーボディーが一番よね。 そうだ、アロマパフュームをもう一度つけよっと。 『シュッ シュッ シュッ シュッ』 ウフフ♪とってもいい香り。いっぱいかけたからゴミの臭いもこれでかき消せるよね。 さ~て、食事の介助に行こうっと♪ フフン♪食事の介助なんてちょっとナースらしいお仕事になったじゃない♪ キュートで優秀なモモミちゃんにご飯を食べさせてもらえる とっても幸せなポケモンはだれなのかしら? ケガや病気でつらい思いをしてるでしょうけどモモミがその思いを癒してあげるわね。 『トン トン』は~い、ご飯の時間ですよ~♪ 「えっ、ごはんのじかん?……ゴホッゴホッ」 モモミがお部屋に入るとそこには風邪をひいた子供のスカンプーがいたわ。 スカンプー……おしりから臭い液体を出すからみんなに避けられてる かわいそうなポケモンなのよね。 みんなから愛されるタブンネとは大違い。 だけど悲しまないでね、 モモミが風邪だけでなくあなたのすさんだ心も癒してあげるからね♪ ほ~ら、スカンプーちゃん♪あなたのご飯よ~♪ 「う、うん、いただ……クシュン!!」 キャッ!!スカンプーのくしゃみがお顔にかかっちゃった! 汚いわね!くしゃみなら誰もいないところでやってよね…… タオルタオルっと…… ・ よし、とりあえずこれでいいわ。これが終わったらもう一回シャワーね。 さ~て、さっさと終わらせましょっと♪ は~い、スカンプーちゃん♪あ~~~ 「うわっ、おねえちゃんくさい!!」 『プピュッ!』 キャアア!目がぁ!目がぁ!ジュエルのようにきれいな目が開けられないわ! それにすっごく変な臭いがするわ! ちょっとあなた!このモモミちゃんになんてことするのよ!! 「だって……おねえちゃんいろいろな においがまじってくさいんだもん……うわあぁぁん!」 うっ、うるさいわねぇ……泣きたいのはモモミよ! そもそもモモミが臭いですって? あなたにそんなこといわれたくないわよ! モモミはねぇ!アロマの香りをつけてきてるのよ! あなたよりずっといい匂いがするわよ! 「お~い、スカンプーちゃ~ん、ちゃんと食べてるかな~って くせっ!?な、何やってんだ!?」 そのあと、イゴ先生が入ってきたみたい。 モモミはまだ目が開けられないけど…… 「うわあぁぁあん!おねえちゃんが!おねえちゃんが!」 「どうしたんだ?このタブンネが何かやったのか?」 イゴ先生はスカンプーにかけよっていろいろ話しかけてるみたい。 モモミもスカンプーにひどい目にあわされたのに全然かまってくれないよ… 「よしよし、いい子だから泣くんじゃないぞ~ ほら、先生がご飯食べさせてやるから、な」 そういってイゴ先生はスカンプーにご飯を食べさせ始めたみたい。 「……モモミ……この子の食事が終わったら事務室に来い」 スカンプーの食事が終わったからモモミはイゴ先生に手をつかまれて 事務室に連れて行かれたみたい。 「まずはこれで顔をふけ、スカンプーの液がとれる」 イゴ先生がモモミの手にぬれタオルをのせてくれたから モモミはそれでお顔をふいたよ。 ・ ふぅ、ようやくにおいがとれてジュエルのような目があけられるようになったよ。 「よし、目が見えるようになったな。じゃあ俺の顔を見ろ」 どうしたのかしらイゴ先生?モモミの目が悪くなったんじゃないかって 心配しているのかし……ヒッ! 「てめぇよぉ……何スカンプー泣かしてんだ、ああ!?」『ドゴッ』 ぐうっ……おなかが……痛いよぉ…… 「痛いか?」 あ、当たり前じゃない……パパにもママにもお姉ちゃんにも、スクールの先生たちからも ぶたれたことなかったのに…… モモミに暴力をふるうなんて許されないことなのよ…… 「痛いだろ?でもなぁ、あのスカンプーの心はもっと傷ついたんだ! あの子の痛みはこんなもんじゃねえんだ!ああ!?」 『ドゴッ!ドゴッ!』 キャア!痛いよ!もうやめて!何でモモミが蹴られなきゃいけないの? モモミはスカンプーに臭いっていわれたうえに臭い液体を キュートなお顔にかけられた被害者なのよ! モモミは患者さんのためにアロマの香りをつけてきたのにどうして……? 「てめえみてぇな患者さんを傷つけるナースなんて必要ねえ! 消えちまえ!!」 『トン トン』 そのとき、事務室のドアをノックする音がしたの。 ノックの音を聞いたイゴ先生も蹴るのをやめてくれたよ、助かった…… 「ちっ……誰だよこんなときに……は~い、どうぞ~」 『ガチャ』 「やあイゴ先生、しっかりやっているかね」 「オセロ先生!どうしたんですか?」 事務室に入ってきたのは白髪のおじいさんの先生だったよ。 どうしたのかしら?イゴ先生の態度が急に変わっちゃったみたい。 「今日からここに新しいナースタブンネ君が配属になったからね、 様子を見に来たんだ。モモミ君だったかな?どうだい?」 「どうもこうもないですよ。 掃除もまともにできないうえにサボるし、食事の介助中スカンプーに 暴言を吐いたみたいで……おしおきしてたところです。 はっきりいって役立たずのゴミです。クビにしましょうクビ」 キュートで優秀なモモミちゃんを役立たずのゴミですって……? モモミの方がイゴ先生よりポケモンを癒すの上手なのにどうしてそんなこといえるの? 「イゴ先生……確かにここは他者の命を預かる失敗の許されないところだ。 しかし、気に入らないからといって即座にクビにできないことは キミもわかっているだろう」 「は、はぁ……」 あれ?イゴ先生怒られてる?ウフフ♪モモミを役立たずのゴミなんて言うからよ。 「だけどこんな奴ナースにしてたら絶対取り返しのつかないコト起こしますよ」 「だから君がいるんだろう。ナースタブンネを上手に働かせるのも ポケモンドクターに求められる大事な能力だよ。 スクールから聞いた話ではこの子はポケモンを癒すのが大好きなそうじゃないか。 どうだね?午後はキミの治療のアシスタントをやらせてみては。 この子を判断するのはそれからでもいいとおもうがね」 なんだ、オセロ先生はモモミのことわかってるのね。 「わかりました……モモミ、午後から常連さんの予約がはいってるんだ。 その方のポケモンを世話をしてもらうぞ」 イゴ先生もやっとモモミに治療をさせる気になったみたい。 「そうだ、自己紹介をモモミ君にしてなかったね。 私はオセロ。この地域全体のポケモンセンターの指導、管理をしている者だ」 ってことはイゴ先生よりずっと偉い先生なのね。 その偉い先生が優しい先生でよかった♪ 「君はポケモンの治療をしたくてしたくてしょうがないようだね。 だけどね、君が何をしたかは知らないが患者さんの心を傷つけてはダメだよ。 君は午後の仕事をする前にスカンプーに謝りにいきなさい。 それをしないと午後の仕事をさせてあげないよ」 そんな……モモミは何も悪くないのに…… 「たとえ向こうに非があったとしても君が謝りなさい。 君から謝ることでそのスカンプーはずっと心が楽になるだろう。 入院している患者さんにとって居心地のいい環境をつくることも ポケモンナースの大事な仕事だよ。 さあ、私も一緒に謝りにいってあげるから」 しょうがないわね、オセロ先生がそこまで言うなら謝りにいってあげるわ。 ・ ・ そしてモモミとオセロ先生はスカンプーに謝ったよ。 スカンプーは気にしてなかったみたい。 ウフフ♪これでやっとポケモンの治療ができるのね♪ さ~て♪午後の仕事の時間よ♪ オセロ先生は次のポケモンセンターに行くって帰っちゃったけど イゴ先生は約束通りモモミを診察室に連れて行ってくれたわ。 モモミの優秀さを見せつけてあげるわ♪ 『ガチャ』 「は~い、イゴちゃ~ん☆ウチのポケモンたち今日もヨロシクね~☆」 「おうリュウイチ、相変わらずだな」 そしてお化粧をした男の人が入ってきたよ。 「モモミ、この人が予約を入れたドラゴン使いのリュウイチさんだ。 ちゃんと仕事しろよ」 「あらモモミって……新しいコ?大丈夫なの?」 「こいつはポケモンを癒すのが大好きらしいからな。 いつもはエンゼルにやらせてたが今日からはこいつにやらせるさ。 「ふ~ん、まあいいわ☆出てらっしゃい☆みんな☆」 そういってリュウイチさんはポケモンを出したよ。 リザードに、チルットに、クリムガンね♪ みんな元気そうだけど……そんなにいやしのはどうを受けたいのかしら? 「よ~し、リザードにチルットはこっちにおいで~」 あれ?何でイゴ先生がポケモンを診るの? モモミにやらせてくれるんじゃなかったの? 「タブンネ、アタイの肌をはやくケアしなさいよ!」 そのときモモミを呼ぶ声がしたよ。 振り向くとクリムガンがマットに寝転んでいたわ。 「新米ちゃん☆あなたはこのコのお肌をケアしてあげてね☆」 リュウイチさんがモモミにお願いしたよ。 よ~し、世界一のいやしのはどうをかけてあげるからね♪ 『パアアアア』 ウフフ、これが世界一のいやしのはどうよ。 気持ち良くて癒されるでしょう? 「ねえ、アンタ何やってんの?」 だけどクリムガンはモモミに怖い声で話しかけたよ。 癒してっていわれたから癒してあげてるのになんでそんなこと言うのよ! 「アタイはケガしてないからそんなものは必要ないわよ! あれでアタイの肌を磨くのよ!」 そういってクリムガンはテーブルに置いてあったタブンネサイズの手袋を指さしたわ。 その手袋はザラザラしてたよ。 「新米ちゃん☆その手袋でクリムガンの全身の古い角質をとってあげてね☆ そうしたら新しいきれいなお肌がでてくるのよ☆ こればっかりはいやしのはどうでも機械でもできない手作業なの☆」 えっ、まさかイゴ先生最初からモモミにクリムガンの肌磨きをさせる気だったの? モモミに治療をさせる約束を破るつもりなの? 「何だ?怒った顔しやがって。 俺は常連さんのポケモンの世話をさせるとしか言ってないぞ? それをお前がケガの治療と勘違いしただけだろ。 その仕事はクリムガンの肌を癒すことだ、お前の大好きな癒しだぞ? 文句があるならエンゼルにやらせている掃除と交換させるぞ?」 うっ……お掃除なんてやりたくないし…… さっさと終わらせて他のお客さんのポケモンを癒してあげるわ。 『ゴシゴシ……』 モモミはグローブでクリムガンのお肌をこすり始めたよ。 「もっと力をいれなさいよ!」『バン!』 ぐっ……それなのにクリムガンがしっぽでモモミの背中を叩きつけたの。 癒してもらう立場なのに何でこんなに偉そうなのよ…… あなたみたいな変な顔のポケモンがお肌を磨いたって何の意味もないのに…… 『ゴシッ ゴシッ』 だけどモモミはこのクリムガンをさっさと帰らせて他のポケモンを治療するため 力いっぱいクリムガンのザラザラお肌をこすったよ。 だけど疲れて手が止まったりするたびにしっぽでモモミをぶつの。 リュウイチさんとイゴ先生はいつの間にか別室でチルットたちの世話をしてたから モモミがひどい目にあってるのを気づいてくれないし…… モモミの目からはクリスタルのような涙が出ていたわ。 ・ ・ 「よし、もういいわ、アンタ初めてにしては上手じゃない。 また近いうちケアしてもらうからちゃんとやるのよ」 はぁ、はぁ……ようやく全身をこすり終えたわ。 ず~~っとこすってたから腕の筋肉がとっても痛いよ…… それにピンクのラブリーな背中はクリムガンのしっぽでヒリヒリするよ。 なんでナースをやってるのにこんな傷だらけになっちゃうの? 「おし、ご苦労だったなモモミ。もう今日は帰っていいぞ」 気づいたら勤務時間が終わってたからモモミは地下の寮に帰ったよ。 結局今日のお仕事はお掃除と食事の介助とクリムガンの肌磨きだけだったな……。 汚いし、危険な目にもあうし、きついだけで 思ってたナースライフと全然違ってたよ…… だけど、モモミがキュートで優秀なナースなのは間違いないわ♪ 明日こそはいろんなポケモンを癒してみんなに感謝されてみせるわ♪ 1日目 おしまい 2日目に続く
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大谷菜美ちゃんに送ったメール8(おおたになみちゃんにおくっためーる、はち) とりあえず、カガリは姫です。 だから気まぐれで「姫」とお呼びしました。 てか、明日学校ですよね。そろそろ寝てください。 もし寝てるんなら起こしてごめんなさい。 だよな・・・。全てに置いて○○○○さんの方が上だと思ってたが、 あの人だって俺と同じ人間だもんな・・・。 特別扱いはしないでおくよ。 もっとも、1個人としての『俺』と『○○○○』でも あの人の方が人間的に優れてるのは歴然だけどね。 SENSE用語辞典
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メニュータイトルを漢字に修正するとページ自体が消えるトラップ付きだぜ! ■あ行 兄者(あにじゃ) りんりんの兄。可愛い。俺の嫁 えれ子(えれこ) 数字が四桁を越えると計算が出来なくなる男の子 ■か行 古参(こさん) 何処のえみゅ鯖にもいる不思議な生き物。 彼らの性格により大体良鯖か糞鯖か決まる気がする ■さ行 しんりまん(しんりまん) 常識人チーム。in率が異常に高い 真ちゃん(しんちゃん) 何だこの可愛い子は せつこ(せつこ) スタンド名「オアシス」 破壊力:A スピード:A 射程距離:B 持続力:A 精密動作性:E 成長性:C ■た行 たおw(たお) たおwwwwwwww ちよ(ちよ) シュールな子 ■な行 にこちん(にこちん) アシッドデモンストレーション ニート(るかにゃん) ペットのデフォルトネーム ■は行 ハートエモ(はーとえも) 煽る時専用エモ。意味は「リアルで死ね」 秘書たま(ひしょたま) ひしょたまぼいすはてきをあおるぞ! ひさなさん(ひさなさん) 「いいか?次MHに突っ込んだらラブテンションを貴様の尻にぶち込むぞ?」 ぽち(ぽち) WSと廃プリどっちも出来るし万能じゃね! わんこ。 ■ま行 まだらおばさん(まだらおばさん) 特定人物専用ザメハ まだらの呪い(まだらののろい) これを見たお前の今日の夢はピンクと紺色のまだらだよ ■ら行 りんりん(りんりん) ライフガードを糧にして生きる弟属性付き最終阿修羅兵器。 新鯖で最初にボス狩り出来るようになるのは大体彼かにこちゃん。 るしこ(るしこ) おせぇぞしね!踏まれても立ち上がるたんぽぽのような子。 るか(るか) ネオ自宅警備員。るかにゃんがいる家には強盗が入らない。 ■や・わ行 ■その他 50000×30=15000000(ごじゅっけーかけるさんじゅーはじゅうごえむ) 数字は四桁を越えたら数学です。算数じゃないです。 えれ子はこれが素でわからなかった。答えは1.5Mなんです。 100000×30=30000000(ひゃっけー×さんじゅーはさんじゅうえむ) え!
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GU/W44-025 カード名:“頭いいお姉ちゃんアピール”千夜 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2000 ソウル:1 特徴:《甘兎庵》?・《和菓子》? 【自】[(1) 手札を1枚控え室に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を見てカード名に「シャロ」か「千夜」を含むキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。 レアリティ:C
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このSSは『【けいおん!】唯×憂スレ』というスレに投下されたものです http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1252737307/l50 308 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 03 30 37 ID k1x1aAeX 憂「ねぇ、お姉ちゃん」 唯「なあに憂?」 憂「私ね?お姉ちゃんのこと大好き」 唯「うん、私も憂のこと大好きだよ」 憂「ホントに?」 唯「ホントだよ?私、世界一憂のことが好き!」 憂「梓ちゃんや律さんたちよりも?」 唯「みんなのことも大好きだけど…憂は特別、かな」 憂「えへへ、ありがとうお姉ちゃん…あのさ、一つお願いがあるんだけど…」 唯「お願い?」 憂「お姉ちゃん…私の、私だけのものになって?」 唯「え?」 憂「わがままだってわかってる。 いつかお姉ちゃんも誰か男の人を好きになって、お付き合いして、結婚するんだよね。 その邪魔は私にはできないし、しちゃいけない…けど」 唯「……」 憂「せめて形だけでも、嘘でもいいから…今だけでもいいから、私だけを好きでいて?」 唯「……」 憂「ごめんお姉ちゃん、私バカなこと言っちゃった…もう寝るね?おやす…」 ギュッ… 憂「……!」 309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 03 39 05 ID k1x1aAeX 唯「憂…私は最初から、憂だけのお姉ちゃんだよ?」 憂「お…おね…」 唯「だから…憂が甘えたい時はいつでも私に甘えていいんだよ?」 憂「お姉ちゃん…」 唯「私家事とかできないけど、それくらいは頑張れるから」 憂「うん…」 唯「だって私、憂のこと大好きだから」 憂「……!お姉ちゃん…」 唯「憂、もう一回、好きって言ってくれる?」 憂「そ、そんな…二回も言うの恥ずかしいよ…」 唯「言ってくれないんだぁ…」 憂「わ、わかったよ!私も、大好きだよお姉ちゃん!」 唯「えへへ、ありがと…ねぇ憂?」 憂「なに?」 唯「……チュー、してもいい?」 憂「……うん、しようか」 唯「ホントにありがとうね、憂♪」 憂「うん、こちらこ…っ…!」 チュッ… ――私のファーストキスの味は、とても柔らかくて、甘くて…幸せな味がしました。 ありがとう、お姉ちゃん。私は一生、お姉ちゃんのことを好きでい続けるからね。 END すばらしい作品をありがとう
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唯「うい~、一緒に帰ろ~」 憂「あ、うん~」 唯「ねぇねぇ、今日りっちゃんが美味しいアイス売ってるお店教えてくれたんだ~。いこうよ~」 憂「う~ん・・・いいけど、1個だけだよ?晩御飯食べれなくなっちゃうから」 唯「やった~。じゃあ早く行こうよ~」 憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん。待ってよ~」 唯「ここがそうみたい~」 憂「ふ~ん、結構おしゃれなところだね」 唯「ねっ、早く買おうよ~」 憂「あ、そうだね」 店員「いらっしゃいませ。何にしますか?」 唯「私バニラ~。憂は~?」 憂「えっ、私も?それじゃあ・・・チョコミントで」 店員「はい、○○○円になります」 唯「あ~、私全然お金ないんだった~。憂出してぇ~」 憂「えぇっ!この前お小遣い貰ったばっかだよ!?」 唯「えへへ・・・ちょっと軽音部での出費があって・・・」 憂「もう、ちゃんと計画的に使わなきゃだめだよ?お姉ちゃん」 唯「今度から気をつけるよ~」 憂「○○○円でお願いします」 店員「はい。○○円のお釣りです。こちら商品になります」 憂「ありがとうございます。ほらお姉ちゃんの分!」 唯「ありがと~うい~」 店員「ありがとうございました~またのお越しを~」 店員「・・・・・・」 店員(姉と妹、逆と思った・・・) 唯「おいし~」 憂「うん。美味しいね~」 唯「じーーっ」 憂「ど、どうしたの?お姉ちゃん」 唯「憂のも一口欲しいなぁ~」 憂「もう、お姉ちゃんったら。はいっ!」 唯「ありがと~うい~」パク 唯「んん~、こっちもおいし~」 憂「そっか。よかった」 唯「それじゃ、憂にも一口あげるね!はい!」 憂「え・・・いいよ私は別に。お姉ちゃんが全部食べても」 唯「私だけもらうなんて不公平じゃん!いいからいいから」 憂「じゃ、じゃあ一口・・・いただきます」パク 唯「どう?」 憂「うん。美味しいよお姉ちゃん」 唯「えへへ~。これって間接キスだよね~」 憂「お、お姉ちゃん!?」 唯「それにこれって、デートだよね。憂とで~と~」 憂「も、もう!お姉ちゃん、恥ずかしいよ・・・」 唯「え~?憂は私とデートするのはいや~?」 憂「嫌なわけないよ!」 唯「じゃ、いいよね~。ほら、手つなご~」 憂「う、うん・・・」ギュ 唯「憂の手、あったかいね~」 憂「お姉ちゃんの手も温かいよ・・・」 唯「私たちって周りからどう思われてるかな~?」 憂「う~ん・・・仲のいい姉妹とか、友達とか・・・でも・・・」 唯憂「恋人同士って思われてるといいね」 おわり ※別の話 和「あー律たちに唯とられたわ。独りを紛らわすために生徒会に入ったわいいけど…毎日あるわけじゃないのよねぇ。」 憂「あっ和さん今帰るとこですか?」 和「あっ憂。そうよ、なんなら一緒する?」 憂「はいっ!」 和「そう…(そういえば憂は部活にも入らずに、何してるのかしら?)」 憂「で、お姉ちゃんがそこでま(ry」 和「ねぇ憂」 憂「ふぇっな何ですか?」 和「あんたいつも何してるの?」 憂「家では家事が中心です」 憂「うちは実質二人暮しのようなものですから…」 和「また唯は何もしないのね…」 憂「いいんです。お姉ちゃんの為に頑張れますから」 和「そうだ、今度私にも手伝わせて?」 憂「そんな、悪いですよ。家事を手伝わせるなんて…」 和「実を言うと…憂を見て勉強したいの」 和「一応女の子だし…ね?」 憂(和さん…それなら、和さんの為に協力したいな…) 和(家でも学校でも一人で…憂でも良いから隣に居て欲しい…) 憂「そういうことなら…お願いしても良いですか…?」 和「ええ。ありがとう憂」 憂「私も、色々指摘が欲しいです」 和「どうかしら、私は憂にケチを付けられるほど出来ないけど」 憂「それで良いんですよ。いつからにしますか?」 和「そうね…今日からで良いかしら?」 憂「はい!」 憂(本当のことを言うと…一人で寂しかったんだよね…) 和「お邪魔します…」 憂「誰も居ませんから大丈夫ですよ」 和「そ、そうね。何から始めるの?」 憂「えっと、まず洗濯物を畳む所からいきましょうか」 和「え、干したままなの!?」 憂「あはは、そんな怖いこと出来ません。部屋干しです。」 和「そうなの…じゃ、頑張るわね」 和(これぐらいなら、出来るよね…?) 和「さすがに二人だけだと少ないわね」 憂「それが救いです」 和(これ、唯の下着!?いや、憂のかも…あ、あう…) 憂「和さん…そんなに下着を注視されると恥ずかしいです…」 和「ご、ごめん!可愛い下着だなって思って…!」 憂「そ、そうなんですか…」 和(唯のかもって、ちょっと握りしめちゃった…何が『可愛い』よ…) 和「ってことは、そっちが唯の?」 憂「はい」 和「…」ジー 憂「あの、和さん…」 和「憂の方が、大きいのね…」 憂「み、見ないでくださいよ」 和「あはは、参るわ…」 憂「差はほとんどないですし、そんなの、お姉ちゃんだってこれからだし…」 和「ええ、分かってるわ。意地悪言ってごめんなさい」 憂「もう…」 憂(下着の話だなんて、友達っぽいな…) 和(今までこんな話、したことなかったわ…楽しい…) 憂「そういう和さんはどれぐらいのサイズなんですか?」 和「ふふ、教えない」 憂「そんな、私とお姉ちゃんのサイズを知っておいてずるいです…」 和「それはまた今度の機会にね?」 憂「…」 和(あれ、もしかしてやり過ぎた!?) 憂「ふふ、じゃあまた今度の機会にお願いしますね?」 和「え、ええ…そうね…」 和(…あれ、上手く畳めない…) 和(し、皺になっちゃった…) 和(箪笥に、入りきらない…) 和「うう…」 憂「大丈夫ですか…?」 和「なんで憂のはそんなに綺麗なの…?」 憂「えーっと…慣れです」 和「勝てないわ、憂には…」 憂「あ、肌着は上下で一緒に畳めば良いですよ。使う時も楽です」 和「分かったわ」 憂「手前がお姉ちゃんの下着で、奥に私のを入れてください」 和「ええ」 和(思えば、本当によく出来た子ね…) 和(あら、憂のブラ…染みが…?) 和(これ…まるで、ぼ、ぼにゅ) 憂「和さん!じっと見つめないでください!」 和「ごめんなさい!」ズボッ 憂(ば、ばれてないよね!?) 和(憂がそんな…で、でも彼氏がどうとかなんて話、聞いたこともないし…) 和(それにこの年で妊娠だなんて、そんなこと…!) 憂「そ、そうだ!もう晩御飯の準備をしないと!」 和「て、手伝うわ!」 憂「ありがとうございます!」 和「今日は何するの?」 憂「ハンバーグを作ります。お姉ちゃん、すごくニコニコして食べてくれるんですよ?」 和「唯の好物なんだ?」 憂「よく『”憂の”ハンバーグ』って言いますけどね…あ、このエプロン使ってください」 和「ありがとう。唯は、憂の事が本当に好きなのね…」 憂「はい。好かれるのは、すごく嬉しいですよ」 和(今まで、唯ばっかり追いかけてきた) 和(憂の事、もっとしっかり見ていれば良かったな) 未完 戻る
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【からしちゃん】 Twitterのbotの一つ。しゅうまい君の上にちょこんと乗ってる香辛料的なもの。 しゅうまい君の呟きにひたすら突っ込みを返し続ける。 からしちゃんはしゅうまい君の呟きに対するリプから無差別に選んでつぶやいているらしいが詳細はわかっていない。 今日も彼はしゅうまい君と語り合う 名前 コメント